立川志の吉の「初音の鼓」2012/07/29 02:55

 26日は、第529回落語研究会。 プログラムは、

「初音の鼓」      立川 志の吉

「水屋の富」      桃月庵 白酒

「芝居の喧嘩」     春風亭 一朝

        仲入

「馬のす」       三遊亭 歌武蔵

「船徳」        柳亭 市馬

 立川志の吉、志の輔の弟子で、いかにもお弟子、運転手(いつもその役をし ている)という名前だと言う。 ケータイで変換すると、「立川市の基地」と出 て、「昭和記念公園」か。 志の輔について西表島の民宿のようなホテル(上の 看板にそうあった)へ行った。 立川志の輔御一行様とあり、奥さんに「息子 さんですか?」と聞かれ、違うと言うと、「道理で顔が似ている」と、わけがわ からない。 名古屋の大須演芸場、入りが少なく、芸人より表にある自動販売 機の方が稼ぐという寄席に、名古屋のバタやんさん、田端義夫のそっくりさん が出ていた。 立川流Bコースのミッキー亭カーチスのチラシを見せたら、「そ っくりさん?」と聞かれた。 本物です。 贋物を飯の種にしている人がいる。  渋谷の露店に、黒人でTシャツを売っているのがいて、好きだった。 ナイキ NIKEが、よく見るとナイスNICEになっている。 シャネルかと思うと、チ ャンネル。 プーマが、パーマ。 アディダスが、アディドス。 レノマが、 アレマ。 面白いので、思わず買っちゃった。 コシノ三姉妹のコシノミチコ さんのブランドで、ミチコ・ロンドンというのが、マチコ・ホンコン。

 ごめんくださいませ、道具屋の吉兵衛です、と「初音の鼓」に入る。 黒っ ぽい着物に、薄鼠の袴、形(なり)もきちんとした志の吉、なかなかの出来だ った。 今まで田中三太夫経由で、殿様に売りつけた贋物も、聞き憶えのある もののほかに、葛西源兵衛堀の河童の歯(ただの白い石)、水戸黄門の予備の印 籠、八代将軍徳川吉宗の刀で柄に松平健と名のあるもの、と面白い。 源義経 が静御前に贈った「初音の鼓」、折り紙はないが、叩けば傍らの者に狐の霊が乗 り移って「コン」と鳴く。 三太夫をひと鳴き一両で買収、お殿様の前で鳴か せて、記憶にない、前後忘却と言わせ、百両で売りつける。 この殿様、鷹揚 のようで、実は計数に明るい人物であったことが、落ちで判明する。