『夏潮』新年会句会 ― 2018/02/26 07:16
そこで、正月から三日目の2月18日に開かれた『夏潮』新年会の句会であ る。 昨年のこの句会は、互選3票、主宰選4句と奇跡的な好成績だったので、 調子に乗って、「ビーントゥバー<等々力短信 第1092号 2017.2.25.>を書 いた。 今年は、主宰のご病気を心配した誌友がたくさん参加され、例年を上 回る83名の出句となった。 5句投句・3句選句だから、415句余を見て、そ の中からたった3句を選ぶことになる。 清記を見終わったら、2時間に近か った。
私の出したのは、つぎの五句。
雪解けて梅の枝なる蕾かな
初句会肩の力を抜いて詠む
下萌や篤姫ありし北の丸
花の時穏やかに待つ桜山
梅一輪一輪づつのご快復
一句目は、先日の降雪の後、庭で見た実景。 二句目は、去年の新年句会後 に主宰にかけられた言葉を思い出して。 三句目は、当日の吟行候補地と大河 ドラマ。 あとの二句は、主宰のご快癒を祈っての句で、桜山はお住まいの地 名、主宰ブログ「汐まねき」の「寒日和」<時ものを解決するや春を待つ 虚 子>が引用された回、まことに静かな寒中の逗子湾、背後に眠っているように 連なっている桜山の写真が強く印象に残っていた。
私が選句したのは、つぎの三句。
さいさきの良き予感して雪の富士 伴枝
靴紐を結び直して犬ふぐり 春子
スポオクをきらきらさせて春の風 さるり
私の句は、<花の時穏やかに待つ桜山>を玲子さんと峰子さん、<梅一輪一 輪づつのご快復>を真理子さん、美保さん、伴枝さんが選句してくれて、互選 5票と昨年につづく意外な結果だったが、今年は残念ながら主宰選はなかった。
主宰選の特選となったのは、祐之さんの次の句であった。
句は淡く句評は濃ゆく梅日和 祐之
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