ロンドン五輪・サッカー会場の話2012/08/19 01:04

 ロンドン・オリンピックのサッカー会場は、六つあった。 地図をご覧頂き たい。 北からスコットランドはグラスゴーのハムデン・パーク、イングラン ドは四つあってニューカッスルのセント・ジェームズ・パーク、マンチェスタ ーのオールド・トラッドフォード、コヴェントリーのシティ・オブ・コヴェン トリー・スタジアム、そしてロンドンのウェンブリー・スタジアム、ウェール ズは「ぐるっとイギリス3,500km」の終点カーディフのミレニアム・スタジア ムだった。

 ロンドン北西部にあるウェンブリー・スタジアムでは、男子の決勝戦(メキ シコ対ブラジル(現地時間8/11、2-1))と日本対メキシコの準決勝(8/7、1-3)、 女子の日本対アメリカの決勝戦(8/9、1-2)、日本対フランス準決勝(8/6、2-1) が行われた。 サッカー誕生の地、イングランドの総本山ということから「サ ッカーの聖地」と呼ばれる。 なでしこジャパンの佐々木則夫監督は現役時代、 「ウェンブリー」という名のスパイクを愛用していたそうだ。 2007年に改築 され、天に架かる橋のような長大なアーチが特長で、9万人収容で、屋根のつ いたスタジアムとしては世界最大という。

 男子の日本対エジプト戦(8/3、3-0)のあったマンチェスターのオールド・ トラッドフォードは、香川真司の加入したマンチェスター・ユナイテッドFC のホームスタジアムである。 収容能力は、75,811人。 テレビ番組でエジプ ト戦を現地で観戦した明石家さんまは「マンUのオールド・トラッドフォード だよ」と騒いでいたし、ゴールを決めた吉田麻也がインタビューに「真司より 先にゴールした」と喜んでいた。

 ウェールズの首都カーディフのミレニアム・スタジアムは、1999年イギリス のミレニアムプロジェクトの一環としてウェールズ国立競技場に替わり建設さ れた。 ラグビーにも使われ、「ウェールズ代表の聖地」と言われる。 開閉式 の屋根を持ち、収容能力は、74,500人。 ロンドン・オリンピックでは、思い 出深いスタジアムとなった。 なでしこジャパンは、グループリーグのカナダ との初戦(7/24、2-1)、スウェーデン戦(7/27、0-0)で、ほぼ決勝トーナメン ト進出を決めた後の、南アフリカ共和国戦をカーディフのミレニアム・スタジ アムで戦った。 先発メンバーを7人入れ替えて、引き分け狙いのような試合 運びをした(7/30、0-0)。 佐々木監督が自ら指示したと、責任を取る発言を した。 これによって、グループリーグをスウェーデンに次いで2位通過、決 勝トーナメントの初戦をグラスゴーでなく、移動なしに同じカーディフでブラ ジルとの準々決勝を戦うことになった(8/3、2-0)。 グラスゴーでは、フラン スがスウェーデンに勝って(8/3、2-1)、ロンドンでの日本との準決勝に進んだ のだった。

 カーディフのミレニアム・スタジアムでは、あのまことに残念な男子の日本 対韓国の3位決定戦も行われた(8/10、0-2)。 その前にイギリス統一チーム が、準々決勝の韓国戦(8/4)で0-0のあと、PK戦で4-5と破れたのも、カー ディフであった。