小駒の「町内の若い衆」2009/11/03 07:20

 10月30日は、第496回落語研究会。 あと4回で、500回になる勘定だ。  いつもの居酒屋で軽くやったあと、十三夜、後の月を、お仲間と仰ぎながら国 立小劇場へ。 仲入に仲間の一人が売店のおばさんから円楽が死んだニュース を聞いてきたが、円生が死んだ時のような喪失感や衝撃は受けなかった。

  「町内の若い衆」      金原亭 小駒

  「百川」          柳亭 左龍

  「堪忍袋」         柳亭 市馬

          仲入

  「秋刀魚火事」       入船亭 扇辰

  「質屋庫」         瀧川 鯉昇

 小駒、鳥の子色の羽織に鶯色の着物、刈上げた髪に、たれ目、噺家らしい形 で、陽気に出てくるのはいいが、つくり笑いのニヤッはいただけない。 アメ リカン・ジョークというのをやる。 隣の奥様の噂話だ。 交通事故で顔がメ チャクチャになってお気の毒だけれど、最近は整形の技術が発達していて、全 く元に戻った。 それはお気の毒、と。

 「町内の若い衆」、大将と呼ぶ兄貴分のところへ行くと、本人は留守で大工仕 事の音がする。 最近、お茶を始めて、茶室を建て増しているというので、褒 めると、おかみさんは「うちの人の働きじゃあない、町内の若い衆がよってた かって、こしらえてくれたようなもの」だと、若い衆を持ち上げてくれた。 感 心して家に帰り、流氷に乗ったトドのような女房に、そんなセリフは言えまい というと、「言えるよ、建前をしてみろ」。 それでも女かといえば「私が女だ ってこと、身に覚えがあるだろう」。 湯に行く途中で会った仲間に、女房に教 えておいたセリフを聞いてもらいたくて、自分の家へ行って何か褒めてくれと 頼む。 トドのような女房が、ただの身体じゃあない、来月飛び出すんだとい うから、(少子化の解消に貢献とは言わなかったが)褒めると、「うちの人の働 きじゃあない、町内の若い衆がよってたかって、こしらえてくれたようなもの」

コメント

_ 木下 ― 2009/11/17 16:36

五代目円楽さんの若いときのVTRを見たら、フレディー・マーキュリーに煮てると思いました。

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