歌武蔵の「植木屋娘」前半2011/03/05 06:53

 歌武蔵、落語研究会に出させてもらうのは光栄なんだけれど、なぜかタイミ ング的に、大相撲に問題が起こる、という。 でも、きょうは、ごめんなさい。  どうしても聞きたい方は、楽屋のほうへ、何か包んで来ていただければ、耳元 でささやきますが…。

 植木屋の幸右衛門、無筆で書き出し(請求書)を旦那寺の和尚に頼む。 客 に、字の稽古をしたほうがいい、字が死んでいる、塔婆みたような字だ、とい われる。 和尚も忙しいので、なかなか書き出しが出来ない。 集金しなけれ ば支払いが出来ないから、一家でお寺に逃げ込もうか、と和尚に掛け合うと、 伝吉という若者に書かせようかということになる。 幸右衛門の覚えは、○は 10円、△は5円、□は1円、□の中に縦棒は田中さん、チョンチョンチョンは 森さん、チョンチョンチョンチョンチョンは大森さん。 伝吉は、あっという 間に片付けて、おっかあ酒だ、伝吉さんをダシに俺が飲む。 伝吉は、しょっ ちゅう来て、てきぱきと書き出しを片づけ、あれはこうしたらどうだと的確な ことを言うから、幸右衛門はすっかり気に入る。

 娘のお花は18、両親に似ず、今小町といわれる、いい女。 幸右衛門は伝吉 を養子にとって、自分たちは隠居しようと考え、羽織を着て、和尚のところに 談判に行く。 和尚、勘違いして、私は今年71、男としての力を発揮できるか、 と。 伝吉、あれはいかん、さる所からお預りしている、近々返そうかと思っ ている、駄目なものは駄目。  さて、幸右衛門と和尚、お花と伝吉の取組はどうなるか、長くなるので、また明日。