テレビの震災報道を見ていて ― 2011/03/14 07:06
テレビの震災報道を見ていて、いろいろと思う。
・前から言っているが、NHKはニュースの中で、アナウンサーが現地の役 所に電話して、状況を聞くのは、止めたらどうか。 全貌は到底つかめないし、 ほとんど何もわからないから…。 このように思考停止になりがちなNHKに 比べ、系列局のネットワークを生かした民放のほうが生の情報を伝えている。
・福島第一原発、関連。 経済産業省の原子力安全・保安院、「確認中」とば かり言って、深刻な状況を公開しないようにしているふしがある。 官邸との すり合わせを気にしているようだが、枝野官房長官の発表は事態を「楽観的に、 楽観的に」見せようとばかりしているように見える。
・12日、午後3時半ごろの一号機の爆発、日本テレビは爆発の映像を流して、 建屋の覆いが吹き飛び、鉄骨だけになった前後の比較を流していた。 NHK は、映像がないばかりでなく、かなり後になっても「4時ごろに爆発」したと 時間を間違え(周辺に記者はいないのか、他局の報道を見ていないのか)、建屋 内に充満した水素の爆発であろうという、より楽観的な解釈を示していた。 爆 発による、一般市民の放射線被爆によって、より深刻な事態が明らかになった。 不十分な情報公開は、こうした結果を生む。 「楽観的」でなく「最悪事態」 を考えて、迅速な避難指示などの対策を打つべきであろう。
・朝日新聞は13日朝刊でようやく、南三陸町で「1万人連絡不通」という見 出しを立てたが、陸前高田市、仙台市若林区、名取市、相馬市、南相馬市など で、相当数の人的被害の出ているおそれがあるのは、テレビ画面からも考えら れる。
・八戸の北の海岸線にある米軍三沢基地についての報道がまったくないのは、 なぜなのだろう。 (13日朝・記)
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