海鼠(なまこ)と煖房(だんぼう)の句会2006/12/27 07:52

 14日、四十七士の討ち入りの日に、夏潮会の句会があった。 いささか旧聞 になったのは、福沢宿題シリーズのせいもあるが、鳴かず飛ばずだったせいも ある。 つぎの七句を出し、かろうじて別々の句を三人に採ってもらうに留ま った。 本井英先生は選評で、採る句のほかに、グレーゾーンの句と、胸を張 って駄目というのがある、とおっしゃった。 駄目が多かったということだろ う。 大方の理解を得られず、捨てる句だが、反省のために書いておく。

 黄の菊と酢の物にして青海鼠

 下戸にして海鼠腸(このわた)が好き熱い飯

 海鼠噛む金冠しかと噛み締めて

 この海鼠どんな男が食い初めしか

ストーブで教師燻せし頃のこと

 歳暮コーナー煖房もまた効き過ぎて

 平成の便座も温き果報かな

 英主宰が「黄の菊」を選んでくれ、やや説明的だが「菊の黄」よりは、この 形の方がいいだろうということだった。 「下戸にして」を輝美さん、「金冠し かと」を和子さんが採ってくれた。