こんにゃく屋さんの御縁 ― 2011/07/29 05:26
こんにゃく屋さんといっても、上州安中「蒟蒻問答」の六兵衛和尚ではない。 吉野梅郷の「こんにゃく屋 伊藤」さんというお店だ。 2007年3月17日に、 慶應志木高校の同窓会・志木会の「歩こう会」で、青梅の吉野梅郷を散策した。 青梅線の日向和田(ひなたわだ)駅の集合だったが、少し早めについたので、 すぐそばの紅梅苑へ行った。 吉川英治未亡人の文子さんが始めた菓子店だが、 未亡人はその前年に亡くなったという話だった。 宮島のもみじ饅頭に似た「紅 梅饅頭」が売り物で、発送を頼むと、観梅シーズンは忙しいので受け付けてい ないという。 一計を案じ、前の「こんにゃく屋」さんで、こんにゃくを買っ て、一緒に送ってもらうことにした。
当方が発送に利用しただけの、この「こんにゃく屋」さんが律儀で、以来、 年賀と暑中見舞いのハガキをくれる。 今年も暑中見舞いが来たので、ちょっ と気の毒な気持になった。 インターネットで検索すると、時代である、ちゃ んとホームページがあって、買い物が出来るようになっていた。 蒟蒻は、檜 原村の美しい自然と清らかな水の中で、手間暇かけた生芋100%「バッタ練り」 の伝統製法、梅干しは、塩と赤しそだけを使い天日干ししたものだという。 蒟 蒻のさしみ三色セット、みそ田楽、梅干しはその名も「梅郷」、梅ジャムと、と ころ天を頼んだ。
店主手書きの手紙入りの品物が到着して、蒟蒻のさしみから試すと、とても 美味しい。 梅干しや梅ジャムも、なかなかいい。 こんにゃく屋さんとの不 思議な御縁である。 教訓、「手紙は、粘り強く出すものである」。
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