100円コンビニ2005/07/12 08:52

 5月末、家の近くの九品仏駅前、以前は青果店だった場所にスリーエフが100 円コンビニ「キューズマート」を出店した。 スリーエフは家のすぐそば、奥 沢6丁目交差点に従来型の店がある。 6月22日にNHKの“クローズアップ 現代”が「激突新戦略“100円コンビニ”」を特集、「キューズマート」九品仏 駅前店も取り上げ、開店1か月で通常のコンビニの2倍以上を売上げた、と言 っていた。 “生鮮コンビニ”ともいうらしい。

さっそく見に行くと、99円(消費税込104円)を中心に、小分けした野菜を、 店の前に並べている。 安さの秘密は、不揃いの大きさの野菜(例えば小さなレ タス、曲がったキュウリ)を、青果市場を通さず、直接農家から買い付ける。 集 荷センターで、小分けすることによって、使い切りサイズで99円とし、単身 者、高齢者の需要に合わせる。 一人分の生鮮食品を買いたい人、量が多いの はもったいないという人、深夜に買いたい人もいる。 お菓子や飲み物などの 商品も、従来のコンビニがテレビCMなど広告に合わせて、3か月で新製品に 入れ替えていたのを、定番商品にしぼることによって、低価格を実現している。  若者層が求める商品の鮮度よりも、いつも定番をきちんと揃えていることで、 主婦や中高年の取り込みを狙う。

 少子高齢化が進み、コンビニも20~30代の若者層を相手とした従来の経営 スタイルだけでは、成長に限界が来た。 コンビニも、多業態を持つことによ って、多様な需要に対応しようとしているのだ。 従来のコンビニ企業のほか、 スーパーや100円ショップ業界もこの分野に参入している。 夜11時以降は 閉店、3回の配送を1回に減らして「売り切れごめん」としたり、コピー機や 預金の引き出し機、宅配取次ぎや公共料金の受け入れをやめたり、各社、コス ト削減も模索しているという。