脳の病気を未然に防ぐ2005/07/13 16:08

 12日、仲間内の情報交流会で、脳神経外科専門医の島利夫先生から「脳のセ ルフケアのすすめ」という話を聴いた。 島先生が幹事の一人、橋爪啓二君の 小・中学校からの親友という縁である。

 長嶋監督のように、いったん脳血管障害になると、元にかえすのは大変で、 つらいリハビリをしなければならない。 手足がマヒすると、殺人を犯しても 6~7年で出てこられるというのに、鉛をがちりとはめられて、一生を過さねば ならないことになる。 マヒのほか、意識障害、言語障害などの後遺症を残す ことも多い。 高度な機能を持つ脳が一度病気になると、上の後遺症も大変だ が、再発する可能性も高く、再発すれば条件も悪くなる。 脳の代表的な病気 には、脳血管障害(クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞)と脳腫瘍がある。 なんで もないと思っていても、ゆっくりと病気が進んでいることがあるという。

 そこで島先生は、「脳ドック」の検査で、そうした病気を引き起こす危険因子 を早期に発見し、発症を未然に防ぐことをすすめる。 造影剤を使わず安全に 脳血管の検査ができるMRA(磁気共鳴血管撮影法)では、未破裂脳動脈瘤、脳動 静脈奇形、血管の狭窄や閉塞が分かり、MRI(磁気共鳴断層撮影法)では、脳梗 塞、脳出血、脳腫瘍が分かる。 横になっているだけで、音はするけれど痛く なく、問診その他も含め、検査は約1時間で終るそうだ。 健康診断なので健 康保険はきかないが、費用はコースによって26,250円と36,750円という程度 だという。