志ん陽と文菊、真打昇進襲名披露口上2012/10/03 01:17

 いよいよ、口上だ。 市馬の司会で、上野のパンダを思わせる志ん陽と、い い男の文菊、二人が噺家の中の噺家と言われるようになれますように、と。

 最高顧問の圓歌、少し曲がっているが、しゃべりは確かだ。 小三治会長が 「俺が見つける」といった大抜擢、ウインドに二人を並べた、いい若手が出来 たな、と言ってもらえるようになれば。 真打は、ローソクを二本立てて、や っていた頃、トリが下げを言って頭を下げ、お客様が帰ったところで、ローソ クの芯を打つ。 よきライバルの誕生だ、手を取って共に登らん花の山。

 小三治。 という訳でございまして、抜擢に、理事十何人も諸手を挙げてく れた。 もう一辺、よく見たら、先の長い成長ができるものを、汲み取った。  ゴールではない、予選通過、本選がヨーーイ、ドンといったところ。 五年、 十年、二十年、三十年先に、どんな大木になるか、これをご縁に、ご贔屓にし て、心にかけて頂きたい。 あいつだよ、あの時の、と、あとを押して頂きた い。 あとの責任は負いません。 当人の心がけ、腕次第。 温かく、見守っ て頂きたい。

 両名の師匠、まず志ん橋。 志ん陽、見た目はほんわか、ぼんやりして、は っきりしない、つかみようがない。 むきになって聴こうと思わないで、付き 合ってやって頂きたい。

 病気療養中、リハビリ中の圓菊に代り、一門の長、伯楽。 志ん生の流れを 汲む一派。 真打はみんな商売ガタキ。 なかなか助言がもらえない。 気が 付いたことがあったら、言ってやって下さい。 それも電信柱の陰とかでなく、 小料理屋で、伯楽も連れて来いと言って。

 小三治の音頭で三本締め。 一本目は、二人のために。 二本目は、お客様 の健康と商売繁盛、その他もろもろに。 三本目は、世界の平和のために。

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