身の回りに「ロボットがいる!」時代が来る2022/03/27 07:54

 大西公平名誉教授の小泉信三記念講座「ロボットがいる!」のつづき。 リアルハプティクス技術を、システム化して活用する道を拓いた。 伝達を記録して再現することを実験で確かめる。 すると対象が変わってもできるから、ロボットに移植できる。 熟練者や匠の技(スキル)を持ったロボットになる。 生産現場に「ロボットがいる!」。 食品工業のような中小企業にもロボットが入るようになった。

 ロボットへの実装、広く使ってもらうにはどうしたらよいか。 AbcCore半導体にLSI化した。 コンソーシアム組織を2016年からつくり、2022年には80社になった。 たくさんの実施例を集め、標準化に取り組む。 実用的なノウハウや知財はデファクト化する。 AbcCore仕様を業界仕様にする。 基本部分を国際標準にする。

 ロボットはAIで進化する。 介護・看護・医療・福祉など、民生における対人の優しい動作が可能になった。 身の回りに「ロボットがいる!」時代が来る。 28年後の2050年には人口が1億人を下回る。 労働力不足になる。ロボットは2千万~3千万台必要だといわれている。 今、5万台だから、400倍~600倍。 未来社会のインパクト、ロボットは高性能ネットワークに常時接続され、安全性や利便性を確保する。 幸福のグランドプラン(青写真)、安心して生活でき、年を取ることが怖くない社会(QOL)の実現に、人工的な支援が必要。 2040年代後半からの第三世代の知識を宿したロボットを、どう社会に組み込んでいくのかが課題になる。