林家たけ平の「紙入れ」 ― 2011/07/17 06:17
11日は、第517回の落語研究会。 大震災シンポジウムの次が落語というと ころが、<小人閑居日記>の身上である。 いつもの居酒屋さんが22日に閉 店ということで、最後のご挨拶となった。 5、6年も通っただろうか。 美味 しくて、安く、何よりも経営者ご夫妻のお人柄がよくて、この店がなくなるの は、まことに残念というほかない。 地元在住のお仲間が、次なる店の候補を いくつか用意してくれていて、来月から試しに行ってみることにした。
「紙入れ」 林家 たけ平
「粗忽の釘」 柳家 甚語楼
「蒟蒻問答」 瀧川 鯉昇
仲入
「ちりとてちん」 柳家 花緑
「山崎屋」 五街道 雲助
林家たけ平、1977年足立区の出身、東海大学文学部広報学科を出て、2001 年台東区の林家こぶ平(現正蔵)に弟子入りし、2005年に二ッ目になった。 こ の日も22区と足立区といわれる、足立区から来たという。 東武鉄道が半蔵 門線に乗り入れることになった時、北千住では「渋谷まで63分」と大喜びの 宣伝をしたという(念のため「駅すぱあと」を見たら、今は計43分)。
愛人、間男の話「紙入れ」をやるのに、まず愛人に「ラマンの法則」(マルグ リッド・デュラスね)があるという。 「男の年齢÷2+7」、40歳の男なら20 +7=27歳。 お客さん、今、計算してますね、と。 間男は、女性のほうが 一途になると、たいへんなことになると、例の「冷蔵庫の小噺」をやった。 螺 旋階段を下りていて冷蔵庫をぶつけられたのは、宅配便のお兄ィちゃんという ことにした。 町内の間男騒動、豆腐屋のかみさんと建具屋の半公の噂話を、 頭のゆるい男が当の豆腐屋へ話しに行く。 そして「紙入れ」、新吉とお店のお かみさん、そして世話になっているその旦那。 まあ、こんなものだろうとい う出来だったが、たけ平、ひっこむ途中で立ち止まり、一礼したのは、自ら未 熟反省の意を込めたのだろうか。
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