「マラ」と「ラ・マラ」どのくらい違うか?2014/02/04 06:36

ジャズ・ピアニストには、同好の士が多いようで、佐藤允彦さんの『一拍遅 れの一番乗り』の「どのくらい違う?」には、前田御大とハネケン、前田憲男 さんと羽田健太郎さんが登場する。 「マラゲーニャとラ・マラゲーニャは違 う曲ですか?」と聞かれた前田御大、「違う曲です」「そりゃ、タバコと下駄箱 ぐらい違うんだよ」と答えたそうだ。 マラゲーニャは、スペイン・アンダル シアの地中海に面した港、マラガ地方の舞踏・民謡曲。 その旋法やリズムを 取り入れて『マラゲーニャ』と名づけられた作品がクラシックには複数ある。  サラサーテの『八つのスペイン舞曲』のなかに一つ、同じスペインの作曲家ア ルベニスのピアノ組曲『エスパーニャ』のなかに一つ。 さらにそれをクライ スラーがバイオリンに編曲したもの。 一方、『ラ・マラゲーニャ』はラテン・ ナンバーで、その昔トリオ・ロス・パンチョスでヒットした。 だから当然全 く違う曲である。

「タバコと下駄箱ぐらい違うんだよ」という、この話を漏れ聞いた佐藤允彦 さんとハネケンさん、「うーんさすがだなぁ、おれたちもそれに匹敵するやつを 考えなくっちゃ」となった。 ハネケン・バージョンは「醍醐味 と 粗大ゴ ミ」ぐらい違う。 次に会った時「ひとつ考えたよ」と、「パンジー と チン パンジー」ぐらい違う。 なかなかの出来だ、と佐藤允彦さん、自分も作った。  作ったは、作ったは…、66個も並べている。

「居留守 と マイルス」「イマジン と 大魔神」「陰謀 と オーバー・ ザ・レインボウ」「志ん生 と 心身症」「小さん と 奴さん」「ウドと エチ ュード」「イラン と おいらん」「イラク と 墜落」「イギリス と キリギ リス」「ラテン と カメラ店」「詭弁 と 駅弁」「答弁 と ベートーベン」 「第九 と 日曜大工」「宇宙 と 焼酎」「遺憾 と 警官」「市長 と 警視 庁」「季節 と 不適切」「障子 と 不祥事」「あぐら と バイアグラ」「上 司 と 腹上死」「内縁 と 口内炎」「婦人 と 理不尽」「井の頭 と 良い のかしら?」「野方 と オノオノガタ」「ラッパ と 原っぱ」「絣 と 垢す り」「グッチ と 非常口」「シャネル と わしゃ寝る」ぐらい違うんだよォ ォォォー。 あぁ疲れた。

と、書いているけれど、その中からこれだけ、打ち出した私も、あぁ疲れた。  でも、それぞれ、二題噺の小咄になりそうな気もする取り合わせではある。 私 も校歌関連で一つ思いついた、「進取の精神 と 真宗の精神」ぐらい違う。 早 稲田大学は浄土真宗じゃあないよね。

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