第二番「炎天」の句会2006/08/06 07:12

 ほとんどの方が外に昼食に出られた間、持参した弁当をつかっていた私は、 英先生お手製「烏賊様堂」イカの塩辛や煮物をご馳走になる。 庭に張り出し た、薪で焚く暖炉のあるサンルームのソファーで、勝手に昼寝。 午後の部に 備える。  午後3時半出句締め切りの「炎天」の句会は、午前のメンバーに加えて、宮 川幸雄さん、小沢藪柑子さんが参加、14名になった。 私の出句、

  炎天に集ひて句詠む物の数寄

  炎天に翁の句碑の屹立す

  炎天に出て一瞬のあの世かな

  炎天にみみずもがきてこときれる

  炎天や汗かくことはこころよき

  肩の紐直すしぐさや炎天下

  炎天にまなこの奥もゆがむかな

  炎天下パイプラインはまつつぐに

  ガラス工炎天に出て一服す

  森八の涼菓が届く油照

 午前に続き兼題の「炎天」で押したのは、失敗かと思った。 蓋を開けてみ ると、意外の風は午後にも吹いていたのである。  克巳さんが「ガラス工」、弘子さんが「肩の紐」、悦子さんが「一瞬のあの世」 を、特選句にしてくれた。 ほかに「ガラス工」を英先生、山宗さん、幸雄さ ん、「一瞬のあの世」を三茶さん、克巳さん、「肩の紐」を克巳さんとあとお一 人、「まなこの奥」を桂子さん、悦子さん、渓山さんが採ってくれたのだった。  「うふふ」というより、「うっしっし」であった。 「ガラス工」の意外さが、 話題になったが、ガラス工場をやっていた頃の、最後まで事務所にもクーラー を入れなかった、日常の風景だった。