地方新聞社の編集現場 ― 2005/12/21 08:38
12月10日と17日にNHK総合テレビで放送された横山秀夫原作のドラマ『ク ライマーズ・ハイ』を見た。 群馬県前橋市にある北関東新聞という社員512 名の地方新聞社が舞台だ。 新聞社を描いたドラマには興味がある。 テレビ 草創期の『事件記者』をいつも見ていたことを思い出す。 地方新聞は東京の 大手新聞や通信社に対抗して、どこに存在意義を見つけ、どう勝負するのか。 地元に大事件が起こると、色めき立つ。 かつての大久保清事件、連合赤軍浅 間山荘事件の経験者が幹部社員になっていて、その経験と誇りが、若手との微 妙な対立関係を生んでいる。 編集の現場と、経営者の意見、あるいは販売の 担当との対立も描かれる。
1985(昭和60)年8月12日、同期はとっくにデスクになっている遊軍記者の 悠木和雅(40・佐藤浩市)は、親友の販売局員安西耿一郎(赤井英和)と、谷川岳 の衝立岩を登る予定だった。 悠木が出世しないのは5年前、一年生記者を交 通事故死者の写真を取って来る(面取り?)ようにきつく叱り、再度出かけたその 記者がバイクで事故死したということがあったからだった。 悠木が退社しよ うとしていると、大阪行きの日航ジャンボ機の機影が消えたという一報が入っ て、編集局は騒然となる。 乗客乗員524名、世界最大の航空事故だ。 そし て、悠木はこの事故の全権デスクになる。 長野・群馬県境付近という情報だ が、長野県側か、群馬県側か、まず、それが問題だ。 なかなか確認できない。 日航から長野県側という情報が出て、「群馬・長野」か「長野・群馬」か判断を 迫られた悠木は、見出しに「長野・群馬県境」を選択する。
苦労して事故現場に入った社会部の佐山記者(大森南朋)が現場雑感を送って きたのだが、輪転機の故障で古い輪転機を使わざるをえなかったため、一時間 降版が早まり、掲載できなかった。 悠木は、その事情を佐山に伝えることが できなかった…。
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