「生きるために登り続ける」 ― 2005/12/24 08:14
長々と書いてきたドラマ『クライマーズ・ハイ』とは、何だったのか。 地 方新聞社の編集現場とジャンボ事故の報道は、こういうものだったということ か。 安西燐太郎と谷川岳の衝立岩を「アンザイレン」で登っていた悠木が、 ハングで宙吊りになり、ひと月前に燐太郎と下見していた息子の淳が、「親父は 齢だから」と一枚足して打ち込んでおいたハーケンに救われる、その父子ドラ マの仕込みだったのか。 どうも、私にはよくわからなかった。 閑居小人の ひまつぶしと、ぼけ防止の記憶力テストにはなったけれど…。
ハイの時が過ぎ、山間の通信部に飛ばされたあとの悠木の生き方が描かれて いないせいもあるのかもしれない。 NHKのホームページの「制作にあたっ て」で、チーフプロデューサーの若泉久朗さんは、「ドラマには様々な死と無念 が交錯します。天上の星となった520人の乗客と遺族の方々の無念、780の命 が死へと誘われた衝立岩、新人記者の事故死、約束を果たせなかった同僚の昏 睡…。息子と山を登れなかった悠木は燐太郎と登ります。そして宙吊りになっ たとき奇跡が起きます。「生きるために登り続ける」天に向って帰還する悠木の 姿が「生きることの誇り」を皆さんの胸に刻むことができればと願います」と 書いていた。 脚本・大森寿美男、演出・清水一彦(前編)、井上剛(後編)。
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