読みたくなるような本の紹介2011/08/03 05:22

俳誌『夏潮』8月号の投稿欄「女波・男波」に、こんなことを書いてくれた 人がいた。 私が4月号の編集後記に書いたクレア・キップス著・梨木香歩訳 『ある小さなスズメの記録』(文藝春秋)の話を読んで、さっそく購入、そのス ズメの虜になってしまった、と。 行動、経験の範囲が狭いので、読んだ本の 書評というか、紹介を度々するのだけれど、こういう反響は、嬉しいものだ。

『暮しの手帖』53 (8-9月) 号の読者投稿欄、「私の読んだ本」で紹介されて いる三冊の本の、紹介と感想がみんなよくて、どれも読んでみたくなる。

青山 潤 著『うなドン 南の楽園にょろり旅』(講談社)。 ウナギが、広い 海のどこで産卵するか、長く謎だったが、ついにその卵を発見したというニュ ースは、聞いたことがあった。 今年2月、その「史上初、卵発見」の快挙を 成し遂げた研究チームのリーダー塚本勝巳教授は、評者の主婦・木曽田千春さ ん(63歳)の高校の同級生、英語クラブの仲間で、部長だったという。 「目ざ すウナギを生きたまま手に入れたい!」という熱い思いで、ウナギ研究者の青 山潤、渡邊俊の両氏を率い、ヨレヨレになりながら立ち向かうリーダーだ。 木 曽田さんは、塚本さんが高校時代に多くのクラブ員をまとめた経験が、その芽 だったのだと、確信している。

長くなるので、あと二冊は、また明日。