小遊三の「蜘蛛駕籠」 ― 2008/12/30 07:42
落語研究会に三遊亭小遊三とは珍しい。 出囃子が「ボタンとリボン」の「バ ッテンボー」だ。 先日映画の話をしたが、子供の頃に喜んで観ていたボブ・ ホープの『腰抜け二丁拳銃』のテーマだから、これがわかる人はかなりの年配 だし、小遊三も相当ということになる。 隣の仲間が「だいぶ薄くなったな」 と言ったが、お互い様、先日も湯島の鳥鍋屋の座敷で、うしろを通った友人が 「あらためて、上から見ると、ずいぶん…」と言った。
「蜘蛛駕籠」の「雲助」の説明は、私がやるところだけれど、プログラムの 田中優子さんの解説を読んでくれ、と省力化した。 「パンフレット」と言わ ず「プログラム」というところにも、年齢が出る。
うしろの客の噂話では、得意のネタで「蜘蛛駕籠」ばかりやっているらしい。 酔っ払いの「あーら、熊さん」と六郷の渡しで辰公のカカアに呼び止められる リフレインを、これはもう、しつこいほどやる。 踊りながらやって来たヒョ ウキン者に、「駕籠屋、駕籠屋、駕籠屋も踊れ、ぐるぐる回れ」「あんたのお名 前、何てぇーの」といわれて、調子よく踊り出す。 手馴れたネタを、それな りに軽快に演じたのだが、あまり感心しなかったのは、「笑点」の先入観がある からだけだろうか。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。