進駐軍の築地「大ランドリー」2005/08/26 08:36

 工藤美代子さんの「TOKYO1945 接収された建物とお屋敷の物語」、24日 の第四回「GIのギンザ 旧銀座ビアホール」で終った。 16日の第三回は「財 閥を解体せよ 旧三井家綱町別邸」だった。 「財閥」も「華族」と同じく、 その存在自体をGHQによって狙い撃ちにされた。 「自主的解体」を押し付 けられたのだった。 後に朝鮮戦争の勃発によって、日本の経済力の回復が必 要になり、流れが変わる。 「華族」の時、書き忘れたが、旧藩主階級は後々 まで旧家臣の援助があったからまだよかったが、公家出身の家は大変だったと いう話だった。

 「GIのギンザ」で、まったく知らなかったのは、築地市場の今の青果市場の 所につくられた80メートル×270メートルというランドリー、大洗濯工場だっ た。 設備は全部アメリカから持ち込んで、機械化された流れ作業だった。 た とえばシーツの機械は一時間480枚の能力があった。 雇用された日本人は経 験がなくても出来るようになっていた。 三交代で最高千人が働き、給料は一 般が6,000円のところ18,000円だった。 当時、ここで働いていた二人は、 その物量と知識(ノウハウ)に「これでは、かなわない」「やっぱり負けたと思っ た」「50年の差を感じた」「フランクで、几帳面で、合理的」「物には勝てない」 と、口々に語っていた。

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