桜ヶ丘吟行、わが選句と主宰吟2010/12/08 06:47

 都立桜ヶ丘公園吟行句会で、私が選句したのは、つぎの七句。

朴落葉あればぐるりと空仰ぎ       英

枯芝に丸きわが影老いたりな       英

仄かなる落葉の香り踏みしめて      孝治

里山の紅葉の中へ分け入りぬ       孝治

落葉径突と無口になりにけり       祐之

試験地の柵に熟れたる烏瓜        祐之

紅葉濃き多摩丘陵に抱かれる       善兵衛

 主宰ご自身の句は当然除くと、みんな主宰選にも入った。 その選評。 「仄 かなる落葉」…よく出来た句。「香り踏む」という技巧が気になる人はいるかも しれないけれど。 「突と無口」…黙られて、ちょっとした違和感を感じた方 の人が詠んだ。静かになって、踏みしめる落葉の音ばかりが聞こえて来る。 「紅 葉濃き」…漠然と詠んでいて、いい。なるほど、その通り。ざっくりとした句。 「抱かれる」は「抱かるる」の方がいいかもしれない。

 私が選句したほかの、この日の英主宰の御句。

登り来し御褒美の冬紅葉かな

落葉灘に朴の幾舟浮かべたり

新雪に踏み込むごとし落葉蹴る

丘を辿り富士を望めば日短

スケートのやうに爪先落葉蹴る

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