「冬めく」と「茶の花」の句会 ― 2018/11/14 07:13
8日は、「夏潮」渋谷句会だった。 東横線の渋谷駅から、会場の並木橋にあ る渋谷区の施設、リフレッシュ氷川へ行くのに、渋谷警察署の横に出る16Cと いう出口が出来たのに気づく。 暖かい日だった。 兼題は「冬めく」「茶の花」 で、私は次の七句を出した。
冬めくや西郷隆盛単衣もの
冬めくや小屋を繕ふホームレス
半袖でちょとコンビニへ冬めける
次郎長の拓きし畑お茶の花
茶の花や機関車トーマス遠ざかる
茶が咲いて霜注意報発令中
茶の花や霜除け風車連なれり
私が、選句したのは、次の七句。
冬めける川を流るる菜屑かな 盛夫
冬めくや蒸し饅頭の湯気流れ なな
バスを待つ列の長さや冬めける 耕一
冬めいて白熱球の灯の嬉し 耕一
茶の花や開きてもなほ下向きに 孝治
ポンポンを並べたるごと茶の咲ける 裕子
茶の花の葉裏に隠れポツポツと 明雀
私の結果。 互選は、<冬めくや小屋を繕ふホームレス>を淳子さんがよう やく採ってくれた1票のみで(名乗ったら、笑いが起こった)、がっかりして いたら、主宰が<次郎長の拓きし畑お茶の花>と<茶の花や機関車トーマス遠 ざかる>を採ってくれて、ホッと胸をなでおろす。 主宰選評、<次郎長>面 白い句、茶どころのちゃっきり節的、北原白秋は作詞を頼まれたのに芸者遊び をしていてなかなか書かなかったとか。 (私は、清水次郎長が明治に入り、 富士山南麓で茶畑の開墾に従事したことを聞いていた。) <機関車トーマス> 周到な句、豊島園のような古い遊園地かどこかで、子供は機関車トーマスしか 見ないのに、おばあちゃんは茶の花を見ている。 大井川鉄道だとすると、出 来過ぎ。 (俳句は、いろいろに解釈して、読んでもらえる。 実は私、ずば り茶畑の続く地域を走る大井川鉄道の機関車トーマスを詠んだのだった。 子 供が小さな時、蒸気機関車を見せたくて大井川鉄道に乗りに行った。 千頭と いう終点に、飲食店などなくて、往生したことを思い出す。)
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