第51回枇杷の会、「夏」の通信句会2021/07/03 06:59

大磯の鴫立庵へ吟行する予定だった第51回枇杷の会も、通信句会になった。
兼題は「夏」の季題の入った句一句以上と当季雑詠で七句。 私は、次の七句
を出した。
  山ほどの好奇心抱き夏の雲
  梅雨空や知の巨人とは同い年
  まくら振りたちまち脱ぐや夏羽織
  起き抜けに宿の下駄にて夏の曉
  海近き駅を降りれば夏にほふ
  七十六年摩文仁の丘に夏の雨
  キラキラとB29や夏の空

私が選句したのは、次の七句。
  溶岩(ラヴァ)原を呑み込んでゆく夏野かな  英
  友達のゐぬ子に来たる夏休           祐之
  夏服を少しルーズに着る女            孝治
  植え替えし鉢より新た蟻の道           たから
  厨房に酢のかをりたつ夏料理           かおる
  行き止まる道の十薬汚れなき           たから
  待つほどに音立てて落つ杏かな          たから

 私が選句した内で、英先生選にもあったのは、<夏服を少しルーズに着る女 孝治>、<厨房に酢のかをりたつ夏料理 かおる>、<行き止まる道の十薬汚れなき たから>の三句だった。

 私の結果。 <キラキラとB29や夏の空>を英先生、一舟さん、経さんが、<梅雨空や知の巨人とは同い年>を英先生が、<山ほどの好奇心抱き夏の雲>をたからさん、経さんが、<まくら振りたちまち脱ぐや夏羽織>をかおるさんが採ってくれた。 英先生選2句、互選5票、計7票、まずまずの結果だった。