「アンザイレン」と「クライマーズ・ハイ」 ― 2005/12/22 08:06
『クライマーズ・ハイ』は新聞社の話だけでなく、登山と父子関係の話もか らむ。 最近のドラマでは家族の問題が扱われることが多い。 悠木和雅が行 けなくなった谷川岳へ向かう途中、安西耿一郎はくも膜下出血で倒れていた。 安西はプロの登山家だったが、10年前、妻小百合(岸本加世子)のおなかに息子 の燐太郎がいる時に安産祈願だったのか、登った衝立岩でパートナーを亡くし て、山を捨てていた。 息子に登山用語の「アンザイレン」(パートナーとザイ ルで互いに結び合う一蓮托生)から、連太郎と名づけようと思っていた安西は、 連を燐に替え燐太郎と名づけた。 自分が一番大事にしていた登山を息子に教 えられない安西は、息子とどう向き合ったらいいのかわからなくなり、うまく いっていなかった。 悠木もまた、息子の淳との関係に問題を抱えていた。
「クライマーズ・ハイ」は、登山中に興奮状態が極限にまで達し、恐怖感が マヒすること。 ドラマでは、安西の事故を知る登山仲間の末次(伊武雅刀)に、 「クライマーズ・ハイ」は解けたときが恐ろしい、プロの登山家はダメな時は 引き返せる、あれは落石だった、と言わせている。
死んだ安西に代わって、悠木が燐太郎に遊びや登山を教える。 日航機事故 から20年の後、60歳になった悠木和雅は、安西燐太郎と「アンザイレン」で、 谷川岳の衝立岩に挑む。
「燐太郎」で思い出したのだが、大河ドラマ『義経』の演出によく名前の出 ていた「黛りんたろう」さんは、作曲家の黛敏郎さんのご長男だそうだ。 お 母さんの女優だった桂木洋子さんも知っているし、ご長男に凛太郎と名づけた 「凛」の字を、だれか(團伊玖磨さんだったか)が褒めていたのをおぼえている。 若手のばりばりだった黛敏郎、團伊玖磨、芥川也寸志の三人組も、亡くなって 久しい。 30年もたつと、息子の時代になるわけだ。
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