「水温む」と「彼岸桜」の句会2021/03/26 06:45

 3月の『夏潮』渋谷句会も、通信での開催になった。 兼題は「水温む」と「彼岸桜」、私は次の七句を出した。
  コックスを投げ込む音や水温む
  手指よく洗ふ習慣水温む
  水温む頃なれど不要不急かな
  庭園の看板しだれ桜かな
  玄関を守るごと枝垂桜かな
  あの太閤の愛し枝垂桜かな
  糸桜万燈のごと開きをり

 私が選句したのは、次の七句。
  池底の泥もやもやと水温む     和子
  温む水ゆるりと掻くや鴨の脚    孝治
  ぬつと出る鯉の唇水温む      裕子
  水温む河口広々投網打つ      真智子
  今日よりは一日一句水温む      盛夫
  満開の八重紅枝垂くぐるかな    良
  莟初む彼岸桜や宮司宅         正紀

 私の結果。 <糸桜万燈のごと開きをり>英主宰選、<コックスを投げ込む音や水温む>孝治選、<玄関を守るごと枝垂桜かな>淳子選。 主宰選1句、互選2票、の計3票。 相変わらず、チョボチョボだった。

 なお、私が選句した句で、英主宰選にも入っていたのは、<池底の泥もやもやと水温む 和子><ぬつと出る鯉の唇水温む 裕子>の2句だけだった。