『桜の園』の、花は咲くのか?2020/07/07 06:51

 大竹しのぶ、宮沢りえ、井上芳雄、黒木華、杉咲花、野間口徹、西尾まり、生瀬勝久らの、チェーホフ『桜の園』の先行チケット抽選の記事を新聞で見て、試しにやってみるかと思ったのは、2月13日のことだった。 4月4日初日で29日まで、Bunkamuraシアターコクーン、シス・カンパニーの公演、上演台本・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチ。

 こういうのはなかなか繋がらないのだろうと、19時からのWEB受付を打ち込むと、案外早く繋がって、4月22日(水)マチネーの席が二つ取れたのだった。 チケットぴあで手続きをし、チケット現物を郵送してもらう手配にして、チケットは冷蔵庫のドアで、その日を待つことになった。

 家内と楽しみにしていたら、新型コロナウイルス感染症の問題が、だんだん深刻になってきた。 それでも2月22日には根津美術館に「虎屋のおひなさま」展を見に行き、24日に専門家会議が「1~2週間が感染拡大か収束かの瀬戸際」とした2日後の26日には、入口で体温測定はあったものの国立小劇場で第620回TBS落語研究会の公演が行われて楽しんだ。 27日、安倍首相が全国一律の休校を要請した。

 3月になると、1日の日曜日に初参加した「三田あるこう会」の多摩湖八国山散策(会食なし)を最後に、いろいろな会合や行事が、みな延期や中止になった。 11日、中国への遠慮なのか、なぜか渋っていたWHOがパンデミックと認定。 25日、小池都知事が感染爆発の重大局面だとし、週末不要不急の外出自粛を要請、3密を避けて、と。 29日、志村けんさん死去。

 大竹しのぶは、朝日新聞金曜日夕刊に連載している『まあいいか』の4月3日で、志村けんさんが亡くなったことにふれ、8年前中村勘三郎さんも食道がんの術後に肺炎になり人工心肺装置エクモにつながれていた姿と重なったと、書いた。 そして4月4日初日の『桜の園』の芝居について、やや不安を抱きながらも春になれば終息すると何の根拠もなく信じていたのだが、そして今、当然初日を迎えられず、14日に延期された。 それでもいつ開くともわからない初日を信じ、稽古を続けている毎日だ、と書いている。

 わが家がチケットを持っている4月22日の『桜の園』は、はたして上演されるのだろうか?

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