志の吉の「十徳」2008/11/22 07:30

 20日は、第485回の落語研究会。 寒い日だった。

  「十徳」            立川 志の吉

  「きゃいのう」 古今亭志ん太改メ 古今亭 志ん丸

  「二十四孝」          柳家 喜多八

            仲入

  「紋三郎稲荷」         入船亭 扇辰

  「文七元結」          古今亭 志ん輔

 立川志の吉の出囃子は「金毘羅船船」だったが、これを使っている人がほか にいたような気がする。 寄席文字の名を一字ずつ説明して、志の吉の「吉」 は、なつかしい船場吉兆の「吉」だ、と。 「たてかわしのきち」で変換する と「立川市の基地」になり、俺は元・昭和記念公園かということになる、とい う。 二ッ目になって五年、だいぶ裕福になり、預金も小室哲哉(20日現在) より多いし、住んでる所も小室のより広く、窓が多く、暖かい、電気毛布を使 う身分だという。 そう言いつつも、自ら「口先でしゃべっている段階」「腹に 落ちない」「自分のDNAに沁みて行かない」といい、「自分の腹から出て、お 客さんの心に届く落語がやりたい」と、ちゃんと自覚している。

 「十徳」というネタが、俳人や儒者や医者の着るあれが、ころもの如く、羽 織の如くで「十徳」という、つまらない噺のせいもあったのか、志の吉の自覚 は、客席にも十分納得されてしまったのだった。

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