夏場所9日目を見物2008/05/22 07:09

 誘ってくださる方があって、19日の月曜日、大相撲夏場所9日目を正面の枡 席で見物した。 JR両国駅で待ち合わせていると、浴衣のお相撲さんが定期や Suicaで帰って行く。 外人客がとても多い。 十七番「ふじ島家」という相 撲茶屋から案内されて入る。 テレビでは毎日見ているが、国技館は久しぶり だ。 実物は、いつ来ても、美しい。

  空豆を食めばたちまち土俵入

 人気の高見盛は、若の里に寄り切られて3勝6敗、しょんぼりと下を向いて 帰って行った。 稀勢の里と琴奨菊が続けて勝った後、琴欧州が万全の相撲で 時天空を寄り切って全勝を守る。 魁皇が元気のない千代大海の後ろについて 送り出す。 琴光喜は安美錦に叩き込まれ、大関は都合2勝2敗。 白鵬は上 手投げで鶴竜を破って全勝をつづけ、朝青龍も安馬に勝って1敗を守った。 膝 が悪くて長く低迷していた琴欧州が好調なので、なかなか面白い場所になって きた。  帰りに浅草橋で都営地下鉄に乗ったら、浴衣姿の相撲取が何人か乗って来た。  鬢つけ油の匂いがした。 中にいつもテレビの花道の奥で見ている白鵬の付き 人がいた。 横綱が車で銀座あたりに繰り出したのを、電車で追っているのだ ろうか。

 俳句は辛うじて上の一句が出来ただけだったので、久保田万太郎の夏場所の 句を引いておく。

  五月場所三社の祭をりからや        万太郎

  夏場所やもとよりわざのすくひなげ     同

  夏場所やひかへぶとんの水あさぎ      同

  夏場所やけふも溜りに半四郎        同

    相撲、はじまる

  大関によるとしなみや五月場所       同