三笑亭夢吉の「狸賽」 ― 2008/08/30 06:42
各地に大雨情報の出た28日は、第482回TBS落語研究会。 出掛けは止ん でいたが、蒸し暑かった。 落語好きと聞いて誘った同級生は、圓太郎と縁が あって襲名披露にも行っていた。
「狸賽」 三笑亭 夢吉
「浮世床」 橘家 圓太郎
「猫の災難」 古今亭 志ん輔
仲入
「てれすこ」 瀧川 鯉昇
「もう半分」 柳家 さん喬
三笑亭夢吉、初めて見る。 夢丸の弟子だそうだが、その夢丸も知らない。 夢楽の系統か。 噺家らしい顔かたちだ。 落語家に対して、よくある質問は、 まず「なぜ落語家になったか」で、さる大看板は「なりたいから、なった」と 答えた。 真似してみたが、そこを訊いているんだ、と突っ込まれて、ダメ。 もう一つの質問が「落語のどこが好きか」で、志ん朝師は「狸、狐が出るから」 と答えた。 夢吉の得意ネタは「動物の出てくる噺」だそうだ。
そこで夢吉の「狸賽」だが、いきなり口ごもったようなのが訪ねて来る。 誰 だと訊くと「はぐき」と聞える。 純毛の、本物の狸。 だから、狸を助けた ところを、やらない演出なのだ。 忘れたわけではないだろうが、やはりそこ をやらないと、噺にならない気がした。 このあたりで、もう大汗。 得意ネタというだけあって、夢吉なりの工夫がいろいろある。 狸が化けた サイコロに「ターちゃん」と呼びかけ、さかんに話しかける。 バクチ場の面々 が、ずいぶん寛大ということになる。 でも、二ッ目になって二年というにし ては、なかなかいい。 それで落語研究会に出してもらったのだろうが…。
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