晩秋の鎌倉へ「小さな旅」2015/11/11 06:31

 少し前に家内が何かで見つけて、ぜひ見たいといっていた絵があった。 鎌 倉の長谷にギャラリーを開いたという。 いい加減に聞いていて、名前も場所 も、メモしておかなかった。 もう一つ、家内がいつも見ている駒場東大前の 陶器屋さんのブログで知り、前から行ってみたいといっていた陶器屋さんが鎌 倉の御成町にあった。 さらに、私がボゥーッとテレビを見ていたら、稲村ヶ 崎のしらす地魚料理の「池田丸」というのをやっていた。 親父さんが漁師で、 朝獲って来た魚を、息子が店で出している。 おいしそうだし、海が目の前で 景色もよさそうだ。 以上、三つの要因が重なって、寒くなる前の、天気のよ い一日、鎌倉へ行くことになった。

 問題は、長谷の「絵」である。 「長谷」「絵」「展覧会」などで検索したが、 それらしいものが、出てこない。 「ギャラリー」を入れて、ついにわかった。  「内田正泰記念アートギャラリー」だった。

 まず、食い気である。 稲村ヶ崎「池田丸」の11時半開店を目指して、10 時に家を出た。 江ノ電を乗り降りするので、鎌倉駅ですばやく(?)計算し て、1日乗車券「のりおくん」600円を買う。 稲村ヶ崎で降りて、海に出る。  良い天気で、波が静かなのに、サーフィンの人がちらほら。 ♪七里ヶ浜のい そ伝い、稲村ヶ崎、名将の剣投ぜし古戦場。 と、小学校の遠足の時に習った 歌を口ずさむ。 「池田丸」、開店まもなくだったのに、片翼窓際の良い席はす でに埋っていた。 海が光っている。 私は刺身定食、家内はしらす定食にす る。 刺身は、その日の獲物で違うというが、イナダ、ヒラメ、スズキ、カン パチ。 しらす定食は、生シラス、かき揚げ、釜揚げ。 それぞれに、モズク とアラの味噌汁。 美味しかった、とくにスズキの歯応え、糸を引くモズク。

 長谷に戻って、「内田正泰記念アートギャラリー」へ。 大仏への道の一本裏 道、大回りしてしまったが、江ノ電に沿った道が近かった。 内田正泰さん、 91歳だそうだが、お元気で、大きな声が表からも聞こえた。 はり絵(ちぎり 絵)で、「秋」を描いた作品が展示されている。 大胆な色づかいと構図が、洗 練されていて、とても若々しい。 それを申し上げたが、お耳が遠いので、よ く通じなかったらしいのは残念。 あとで思えば、一言で、俳句のような絵だ った。 家内が夕焼けの橋の上を、釣り竿を担いだ自転車の親子が行く「また 来ようね!」という絵がいい、題もいいと申し上げると、久里浜の池で小さな 鮒を沢山釣った、父の自転車の後ろに私、あとの子供自転車が兄だと、おっし ゃった。 80年以上前の思い出だ。 内田正泰さんの作品、どんな絵かは、下 記をごらんください。

http://uchidamasayasu.com/

 鎌倉に戻って、江ノ電の駅から御成通りを突き当たりまで行った左に、陶器 店「うつわ祥(示羊)見utsuwa-shoken onari NEΛR」がある。 「なんでも なくて、ほんとうのもの。そして、人のそばにあるもの。素朴で何気なく、食 べることを支える器たち。」を見る。 黒いごつごつした皿を一枚、買った。 作 者の名前は忘れた。

 銭洗弁天へ行くトンネルをくぐって、もやい工芸を覗き、レ・ザンジュでお 茶を飲み、修学旅行生でごった返す小町通の雑踏を往復して、帰って来た。 万 歩計は12,572歩の「小さな旅」だった。

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